麻生外相は安倍内閣発足直後「2島を基点に国境を分けるのは日本が反対し、4島はロシアが反対する。
中間である3島をロシアから返還する案が考えられる」と話している。 10月、モスクワで開かれた「日ロフォーラム」でも自民党の河野太郎衆院議員が3島返還論を申し立てた。しかしここを実質的に支配しているロシアの反応は冷やかだ。まだ政府次元で何の妥協案も出ていない。ロシア内世論も領土返還に否定的だ。ロシア世論調査基金が実施した調査の結果「千島列島南部4島を日本に返還してはいけない」という意見が99年47%▽2001年54%▽2005年67%--と増加している。 「断念できない豊富な資源」=北方四島紛争は日本の北海道とロシアカムチャツカ半島を結ぶ20の島のうち最南端の択捉、国後の2島と北海道北の歯舞、色丹2島をめぐる両国の領有権紛争だ。日本は1905年、日露戦争で勝利した後、ここを占領したが、第2次世界大戦で敗れるとこれを40年ぶりにロシアに渡した。日本が北方四島をあきらめることができない理由は、ここに大規模ガス田が埋蔵されているだけではなく、この地域が軍事的要衝地だからだ。
水産資源も豊かだ。 81年、日本政府は内閣会議で2月7日を「北方領土の日」に制定、北方領土問題解決のための法案も作った。
学校歴史教育はもちろん、92年からは4島に住むロシア人たちを相手に日本文化を教えている。昨年この地域で23回のロシア-日本相互訪問が民間次元で行われている。
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